超絶のディーヴァ シセル Sissel

  • 2019.06.13 Thursday
  • 13:22
数年前YouTubeで偶然シセル・シルシェブー(Sussel Kyrkjebø)の歌唱に初めて出会った時は、大げさに言えば電撃に打たれたというか、生きている歓びをしみじみ感じたというか、形容しようのない感動にとらわれた。以来YouTube上の彼女の歌はほとんどすべて聴いてきたが、今日はその中から何曲かを紹介しようと思う。まずはぼくが彼女の代表的な名唱だと思う『ソルヴェイグの歌』から。



この歌は彼女の母国ノルウェーの国民的作曲家エドヴァルド・グリーグ(Edvard Grieg)の組曲『ペール・ギュント』に収められた1曲だが、この歌のことについてはいずれこのブログで詳しく取り上げる予定で、今日はとにかくシセルの類まれな声を楽しんでいただきたい。彼女はいわゆるクラシックのソプラノ歌手という枠には納まりきれない。クロスオーバーというのが適当かも知れない。自らも意欲的にさまざまなジャンルの歌に挑戦しているし、他の歌手たちとのデュエット曲も多い。次にそんな中からひとつ。相手はこの歌を作ったデンマークのシンガーソングライター、セバスチアン(Sebastian)だ。



どんな声域の声も無理なく自在に出るので、歌う時はもっぱら曲想に浸って、歌うこと自体を楽しんでいるように見える。一緒に歌う歌手もシセルと歌うのが楽しそうだ。デュエットをもう1曲。今度は代表的なウィーン・オペレッタのひとつ『メリー・ウィドウ』から「ヴィリヤの歌(Viljas Lied)」、ドイツ語ではなくノルウェー語による歌唱だがぼくの知るドイツ語のいかなる歌唱よりも素晴らしい。



シセルは1969年生まれだから今までに聴いたのはみな20歳ちょっとの頃の演奏だ。彼女は14歳くらいですでにノルウェーのテレビに出ていたのだが16歳の頃の歌唱を聴いてみよう。曲は≪Å Vestland, Vestland≫(西海岸へ)、映像でノルウェーの風土が楽しめる。彼女は地元の合唱団に所属していたのでいろんなジャンルの歌を気軽に歌う雰囲気に早くから慣れていたのかもしれない。このアカペラの歌唱は彼女の原点を感じさせる。



次は映画≪Sound Of Music≫の<Climb Every Mountain>を20歳の時にノルウェー語で歌っているミューシック・ビデオ、ノルウェーの壮大な風景も見ものだ。



同じ歌を5年後の公演では全曲英語で歌っている。



この歌に関してはシセルは創唱者ジュリー・アンドリュースを上回るのではないだろうか。

最後はぼくが眠りに入る時、あるいは目覚めた時にしばしば聴く「癒し系」の演奏だ。



この後シセルは1994年のリレハンメル・冬季オリンピック開会式で、同大会テーマソング≪Fire in your heart≫をアカペラで歌い、世界に衝撃を与えると同時に、ノルウェーのディーヴァから一気に世界のディーヴァへと転身した。
今回はシセルの10代から20代の演奏を鑑賞したが、今年50歳を迎えた彼女はもちろん今も衰えず活動を続けている。ありがたいことに彼女の演奏はYouTubeにたくさんアップされているので、このブログで関心をもたれた方はどうぞ他の演奏も存分に楽しんでいただきたい。


calendar

S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30      
<< June 2019 >>

selected entries

categories

archives

recent comment

recommend

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM